基本情報
クロマグロの基本情報
日本で「本マグロ」と呼ばれることの多い太平洋の大型回遊魚です。
資源評価は漁業管理の年次ごとに見直されます。
数字で知る、クロマグロ。
最大の報告値:報告された最大 約3 m。「平均」ではなく成獣の範囲の場合もあります
報告上限 約450 kg
異なる出典の値を混ぜず、資料を確認して掲載します。
(NOAA解説)
異なる出典の値を混ぜず、資料を確認して掲載します。
数値は地域・雌雄・成長段階・測定方法によって変わります。値が確立されていない項目は推測していません。
分布は季節や個体群によって変化します。ここでは確認できる代表的な地域・環境を紹介しています。分布域の境界を示す地図ではありません。
体のしくみ
この体には、理由がある。
体の形を、単なる見た目で終わらせない。

冷たい海でも筋肉を働かせる「熱交換器」
周囲の水温より筋肉を暖かく保てる仕組みがあります。
なぜ? 仕組みと背景を読む+
クロマグロは泳ぐ筋肉で生まれた熱が簡単に外へ逃げないよう、近接する動脈と静脈で熱を受け渡す向流熱交換の仕組みを持っています。これにより、冷たい海域でも泳ぐ筋肉や一部の器官の働きを維持しやすくなります。
「体温が完全に一定」という意味ではありません。部位によって温度が異なり、周囲の水温や活動量の影響も受けます。
熱帯の表層を主に使うキハダと比べると、温度の違う海を横断できることがクロマグロの生活に大きく関わっています。

魚体が速く進むのは、尾だけの力ではない
硬めの胴体と三日月形の尾びれが連動します。
なぜ? 仕組みと背景を読む+
クロマグロは紡錘形の体で水の抵抗を抑え、尾の付け根に筋肉の力を集中させて推進力を生みます。背びれなどの形も高速の遊泳に合わせて調整されます。
魚が速く進むには力だけでなく、抵抗を増やしすぎない形が必要です。尾びれが大きいだけでは、同じ泳ぎ方は実現できません。
外洋を長距離移動するための効率と、魚群を追うときの加速が両立しているのが特徴です。
驚きの生態
「えっ、そうなの?」の奥へ。
驚きの発見は、理由を知るとさらに面白い。

太平洋を横断する個体がいる
日本近海と北米側の海は、ひとつの生活史でつながっています。
なぜ? 仕組みと背景を読む+
太平洋クロマグロの一部は西太平洋で生まれた後、東太平洋まで移動し、成長段階で海域を使い分けます。すべての個体が同じ経路をたどるわけではありません。
広域回遊のため、一か国の漁獲管理だけで資源全体を把握できません。産卵場所だけでなく、成長する海域と漁場を含めて考える必要があります。
寿司や刺身でなじみ深い魚ですが、生涯の地図は非常に広いのです。

「クロマグロの数」は海を区別しないと誤解する
大西洋と太平洋では別種・別資源の議論が必要です。
なぜ? 仕組みと背景を読む+
日本で「本マグロ」と呼ばれる魚には主に太平洋クロマグロが関係しますが、大西洋クロマグロは別種です。名称が似ていても個体群を一緒に数えてよいわけではありません。
水産資源の増減は、調査年、管理単位、年齢構成、漁獲量などで評価します。「世界に何匹いる」という単一の確定値は出しにくい魚です。
魚を知るには、体の特徴に加えて、どの海のどの集団かを確かめる視点が重要です。
食べものと食べ方
何を食べる? どんな方法で食べる?
主食だけでなく、食生活の多様さや採食の工夫にも注目します。
ふだんは何を食べる?
小魚、イカ、甲殻類などを捕食します。
食生活の意外な一面
体が大きくなるにつれ獲物も変わり、餌が豊富な海へ長距離移動することがあります。
食べ方・食事の間隔
魚群を追って素早く捕らえます。一種類の餌だけに依存しません。
野生の暮らし
野生の暮らしには、背景がある。
餌・環境・ほかの生きものとのつながり。

暮らしを決める、環境との関係
クロマグロの回遊は西太平洋と東太平洋の漁業を結びつけます。
なぜ? もっと詳しく読む+
クロマグロの回遊は西太平洋と東太平洋の漁業を結びつけます。
資源管理は漁獲枠だけでなく未成魚をいつ・どこで獲るかも重要で、国際的な科学評価と調整が必要です。
クロマグロを守るには、実際に利用する餌場・繁殖地・移動経路を一体として考える必要があります。
仲間を探す
クロマグロに関連する生きもの
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参考資料と編集上の注意
本文中に生態と根拠をまとめています。
体長・体重・個体数などは対象・性別・調査年で異なります。統一した最新値が確認できないものは断定しません。グループ名は読者にとってわかりやすい編集上の呼び名であり、必ずしも正式な分類階級ではありません。写真は各画像の出典ページから参照しています。撮影者・利用許諾条件はリンク先をご確認ください。







